ブレーメン

NHK教育の看板番組『ミニモニ。でブレーメンの音楽隊』の第一部が終了した。
第一部に限ってのことかもしれないけど、「ドラマ外のドラマ」が有り素晴らしかった。
山ちゃんはミニモニ。を生んだオハスタのメインMCだ。
ナインティナインの「ホーム」メチャイケで娘。達がのびのびやれるのも、ナイナイが遠慮なく娘。を弄るのもASAYANからの付き合いがあるからと考えるのが妥当で今回のドラマで父親役の山ちゃんが少なくとも「ドラマ外のドラマ」のキーパーソンであることも同様だろう。
『転校生』や『翔んだカップル』といった青春ドラマの常連だった俳優「尾美としのり」が二人目のキーパーソンだ。音楽の教師役で、主人公ちよの(愛tunes)にアドバイスを出したり、話の鍵になる「おばけの曲」の編曲をあっさりひき受けたり、最後にはちよのが放り投げてしまった「おばけの曲」が鳴り出すハーモニカを、「青春」に何らかの未練を残して亡くなったと思しき(AIBOM主演の第三部で種が明かされそうだが・・・)おばけの為に探して「絶対俺が見つけてやるからな」とおばけに話しかけるのだ。
数々の「青春」を演じて来た尾美としのりが現代の設定のまま登場し、現代の「青春」をあたたかく見守る。ここにも「ドラマ外のドラマ」つまり「尾美としのりが演じる音楽教師が尾美としのりを演じる」という虚構と現実が混然としたドラマになっている。
現代劇のメリットを活かし、「現在の青春」客層(ちよの側)と「現在の青春を見守る」客層(山ちゃんや尾美としのり側)を掴んだキャスティングに最大の賛美を送りたい。
”のの”の演技とこれだけ素晴らしいドラマを作ったスタッフの実力が生み出す第ニ部に期待したい。